有川浩著「阪急電車」と誤配
君の名は。の監督がアニメ化したらヒットするんじゃないかと思う。若い女性向けの小説である。
登場する男がさわやかすぎて、女性の願望まる出しで僕としてはリアリティに欠けるが、なるほど、こういう男になれば女から好かれるんだなと勉強にはなる。
僕なりの読後の感想はひとことでいえば「悪の効用」だ。
DV男と別れるために友人の兄の助けを借りて、その後その兄との恋が生まれたり、
迷惑なおばさん軍団がいたからこそ、ミサと翔子は出会い友人となる。
ムカつくやつの前で人間達は結束しやすくなる。これは現実社会で皆さんも経験があるのではないかと思う。
悪はただ悪で終わらない。なにかしらプレゼントを残してくれる。それこそ神から人間にセットされたプレゼントだと思う。救いがある。