正しさと文脈
その部分だけ切り取れば正しく異論はない。しかし世界は切り取られていない。全て歴史という文脈の中で行われる。つまり、いついかなるときも「昨日がある」ということを勘定にいれなければならない。
例えるなら
「他人を殴ってはいけない」という文章は正しいし同意する。
しかし、我が子が突然暴漢に襲われそうになったら暴力を使って止めるだろう。やめなさいと言ったところで暴漢に殺されてしまう状況では。
このような文脈の中に置かれたとき、「他人を殴ってはいけない」という文章はまるで正しさを失う。
言いたいのは、
切り取れば正しいが(言葉は切り取れるが)、
現実の世界は切り取れない。
ということ。