sabion’s diary

自分を知るためのブログです。

寄生獣 1話と2話

絵や漫画の技術は低い。(28pの新一が教師に殴られたとされる場面。コマの流れが無機質というか意匠がない、リテラシーの低い読者はスムーズに読み取りにくい)

絵の構図が単純。シンプルともいえるが実はこのシンプルさがグロテスクさの過剰さを抑え読みやすくし、作家の世界観を如実に伝えているのでとても良い。つまり言いたいことは技術は低い。それはこの作家にとって全く悪いことではなく表現の重要な要素となっていて素晴らしいということ。

 

 

名作は第1話が最高によくできているのが常だ。寄生獣にもいえる。他の名作第1話もいろいろ調べてみたい。

第1話の役割は「読者を引き込むこと」につきる。まだこの物語についてなにも知らない読者をいかにして引き込むか。たらたら説明されても読む気にならない。何か大きな話が始まる予感。読者にとって気持ちいい物語が始まる予感。読者に関係あると思わせること。読む必要がないと思わせないことつまり読む必要があると思わせること。

 

第2話でヒロイン登場。物語の王道である。僕たちはいつだってこの展開を飽きず欲しがっている。そしてミギーと同じ寄生獣が登場してバトルする。展開は王道。読者をスムーズに導く。