ジョジョ第5部論(3)
ブチャラティが登場する。この場面はなかなかカッコいい。
ここでブチャラティがジョルノの顔に流れる汗を舐めるシーンがあるが、ジョジョの持ち味である変態性を考慮しても不自然なシーンに見える。いたるところで感じるが5部は作者のズレ、迷い、のようなものがあり憑依感に欠けている。
ジョルノのスタンド「ゴールドエクスペリエンス」の第2の能力、殴った相手の意識だけを暴走させる、というものもとってつけたようなものでアイデア力に欠ける。4部まで描いた作者の力量は神的だがさすがに5部においては失速したと言わざるを得ない。
ブチャラティのカッコいい台詞のひとつを記録しておこう。
「答えろよ...質問はすでに、拷問に変わっているんだぜ?」
ところでちょっと強引に話をふくらますと、大金を拾ったらどうする?という問いが話のなかで出てくる。皆さんは、お金を拾ったらどうする?金額によってどう行動が変わる?ここにはその人の性格の何かが強く現れるところだと思う。