つれづれなるままに
日くらし硯(すずり)にむかひて
心にうつりゆくよしなし事を
そこはかとなく書きつくれば
あやしうこそものぐるほしけれ
訳
特にやることもなく、机に向かって
心に浮かんでは消えていくなんということもないことを、なんとなく書いていると、異常な狂ったような気になってくる。
感想
僕がスタバで漫画を描くときの気持ちと似ている。この序段を読んだだけで著者とされる吉田兼好に共感してしまった。「なんとなく」「なんということもないこと」のように無理に言語化せずそのまま気分を伝えようとしてるところも良い。世界観がよく伝わる。