sabion’s diary

自分を知るためのブログです。

水平方向への精神病理学、松本卓也

人間は基本的に「思い上がる」ものらしい。

神とか父とか権威的なものを志向する垂直方向への志向性。他方、隣人、共同体に属する仲間たち、世界に暮らす人々へと関心が向く水平方向への志向性がある。

この上と横への志向のバランスが取れていないと人は不調をきたすという。

 

分裂病の人間は、過度に垂直方向へ伸びている。分不相応の力があると思い込み現実にぶつかり墜落する。ここで病が発生する。

その治癒や予防には水平方向へ関心を向けさせることが必要性になる。平たく言えば、普通になること、凡庸や無力を受け入れること。

エヴァを観返している。2話

1話に続き2話の構成も素晴らしい。

エヴァ初号機が使徒にやられたと思わせといての圧勝映像は気持ち良い。

そう、2話は特に鑑賞者を裏切るパターンを繰り返し使っている。

エヴァが使徒に負けたと思わせといて勝つ

•ミサトがシンジを明るくもてなしたと思わせて、それは芝居

•シンジの股間が見えると思わせて見えない

•風呂は命の洗濯というセリフのあとに風呂は嫌なことを思い出すというセリフ

 

 

人類補完計画という言葉がこの物語の広大さを意識させる。

 

零号機が殴ったまま停止しているシーンがある。ゲンドウを狙ったのか?

 

2話まで観て思い出した言葉がある。昔のゲーム雑誌の編集長の言葉。

ファイアーエムブレムをまだプレイしていない人は幸福だ。これから初めてプレイできるから」

エヴァをまだ観ていない人は幸福だ。これからエヴァを初めて観ることができるから。

エヴァを観返している。第1話

エヴァの舞台は2015年の夏だったか。

とっくに越えてしまっているわけですね。

作中携帯が全然普及していないところが(冒頭シンジがミサトに公衆電話してる)スマホの革新性、パラダイムシフトを印象付けます。

 

物語が始まってすぐ使徒が現れます。水中を移動する姿はシンゴジラを思い浮かばされます。(普通はシンゴジラを観てエヴァ1話を思い浮かばされるという、制作順からして)

一気に核心に迫るというか無駄を極力排除するのは物語導入部では大切ですね。ここでちんたらやってると鑑賞者は観るの止めちゃいます。

 

1話のタイトル画面が出るまでの流れは素晴らしい。この冒頭2分ぐらいのシーン、繰り返し観てる。気持ちいい。

 

公衆電話のシーンで綾波レイが一瞬映るけど、どういう意味だろう?

使徒、ATフィールド、マルドゥック機関などなど謎めいた概念も出てきて鑑賞者を引き込む。

 

第一話の内容を要約すると、大人達がよってたかって男子中学生を拉致監禁洗脳するっていう話ですね。

うまくシンジ君を誘い出して、飴を与えながらネルフに連れ込んで、罵倒したり罪悪感を植え付けさせて、大人がコントロールできるように洗脳していく話。

「批評」の最低条件

批評家東浩紀の言葉です。

批評が成立する最低条件について。

「先行する何かはどうなっているのか?それに欠けているのは何か?ゆえに欠けているものを埋めるために私はこれを論ずるのだ」というロジック。

もうひとつ。

「何かに対して、何かが云われている。そのことに対して私はこう言う。というメタ構造が必要」

何かに対して私は言う、だけでは、ただの感想。批評とはいえない。

つまり批評には下調べや知識という分厚い情報が詰まっていなくてはいけない。

映画セブンの見解

スタイリッシュな変態映画である。

 

猟奇殺人を繰り返す犯人を追う残酷な内容の映画だが、映像センスとブラピのカッコよさとモーガン・フリーマンの渋さで繰り返し観るに堪える作品となっている。

 

私たちは何故こんなにも殺人の物語が好きなのだろう?この手の映画やドラマは毎年毎年作り続けられている。

殺人や死を覆い隠されている社会に私たちは生きている。なぜ覆い隠すのか理由はわからないが、街で動物の死体を見ると目を覆う。だが虚構の殺人や死には驚くほど惹かれている。

 

私たちの社会は衣食住に困ることがない人間が大半を占めている。人間は衣食住を満たされると退屈を感じるようになる。

 普段私たちがやっていることはその退屈を紛らわす行為である。乱暴にいうとこういうことである。人間は退屈に耐えられないから労働したり、恋愛したり、学んだり、遊んだりする。

この退屈を有効に紛らわす最たるものが死に直面することだと私は考える。人間は己の死を目の前にして退屈とは感じられない。だから死に直面する状況に持ち込めば退屈を感じることはないが、文字通りその状況は死んでしまうかもしれない状況である。みんな死にたくはない。そこで自分の身体の安全が確保された状況での、擬似体験としての死への直面を求めるのだ。

 これが、私たちが殺人を扱ったドラマや映画などの物語を求め続ける構造なのだと思う。

 

この作品自体は好きな映画ベスト10には入らない。ただ、ラストのブラピと犯人のやりとりの場面は、心揺さぶる映画ベストシーン10に入るぐらい良い。

 

 物語ラスト近、ブラピが「実は···」とつぶやきかけて自制するシーンがあるんだけど何を言いたかったのかずっと気になってる。誰か整合性のある答えを教えてほしい。

「実は···他に好きな女がいるんだ」??かな?

バーに絵を。

よく行くバーに、僕が描いた絵が飾ってある。

バーにプレゼントしたのだ。


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カクテルを飲んでいると、その絵を見て、マスターに対し素敵ですねと言うお客さんや、写真撮っていいですかと言う人がいる。

とても嬉しい。

こういう店を増やせていけたらなと思う。

これからの会話は実験的にやっていこう

相手には申し訳ないが、これからしばらく人と会話をするとき、実験的にやっていこうと思う。

 

まず会話は何を目的としているかだが、ビジネスを別にすれば、基本的に「好かれるため」だと思う。情報の伝達も、そうすることによって好かれるためだろう。

 

最近読んだ7つの習慣という本に書いてあった会話で大事なこと。

•相手の発言から、何を望んでいるかを読み取ること。聞き手に何を言ってほしいのか、何をしてほしいのか。

•相手の立場、目線に同調して(感情移入)発言する。共感すること。問題の解決も聞き手が解決行動を起こせるようなアドバイスを与えること。

 

この2点を意識して会話することにします。これをうまく使いこなせれば会話の上達に資するはず。

 

あと、グライスの会話4原則も記しておきます。話者が守らなければならないことです。もしくは聞き手が仮定している会話のルール。

•質の原理

 真実を述べよ。

•量の原理

 必要な情報量を述べよ。多すぎても少なす

 ぎてもよくない。

•関連性の原理

 関係のあることを述べよ。話が飛び飛びで

 いけない。

•様態の原理

 曖昧な表現は避けよ。

 順序立てて述べよ。